6月園長あいさつ「なぜ、みんな雨の日を『いい天気』とは言わないのでしょう。」

「なぜ、みんな雨の日を『いい天気』とは言わないのでしょう。」 

 これはジブリ作品で有名な宮崎駿さんの言葉だそうです。よく考えてみると、晴れの日、雨の日、くもりの日、すべてが生命には必要であり「いい天気」と言っても良いわけです。しかし、人はつい自分の心のフィルターを通してから物事を見てしまいます。私たちが感じていることの多くは、事実ではなく、私たち自身の心の解釈によるものなのです。


 物静かな子を見ると我が子と比べ「お利口さんですね」と言ったりしますが、その子の親御さんからすれば「もっと元気に活発になって欲しい」と思っていたりします。もちろんその逆もあります。でも、私からすれば、物静かな子もその子の素晴らしいキャラクターであり、元気で活発でちょっぴり悪ふざけしてしまう子もまた素晴らしいキャラクターです。そういう子はリーダーシップを発揮して、みんなをまとめたりする力を持っていたりします。物静かな子は、感情的にならない冷静さを持っていたりします。実は、目の前の子どもの性格が必ずしも問題なのではなく、親を困らせているわけでもなく、その子の性格をどう解釈するかによって、親御さんの悩みになっていることも往々にしてあるのです。


 先日、ある学校の先生に「現代の若者の環境はストレスが増えており、精神的に悩むことが多く、学校からの社会へ出ていく起点である「就職」でつまづく人が増えている」という話を伺いました。さて、本当にストレスは増えているのでしょうか。私は必ずしもストレスが増えていて悩んでいる人がいるだけではなく、先述と同じく、時代の変化でストレスの解釈の仕方が変わり、ストレスの受け取り方に悩んでいる人が多い、ということが問題としてあるのではないかと思います。ストレスを「害」だと伝えるのか、ストレスを「成長の糧」と伝えるのか、周りの大人の伝え方によって子どもたちの『心の辞書』にストレスの意味がどう書かれるかが決まっていくのではないでしょうか。


 子どもたちには、心身共に健康にたくましく生きて欲しいといういつの時代も変わらない親の願いがあります。そのために、物事の捉え方、解釈の仕方を親が少し省みることも大切なのかもしれません。

皆さん、今日の窓の外はどんな天気ですか?


おへそ保育園園長 吉村直記

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