人は幸せだから感謝するのではなく、感謝が人を幸せにする

最古のカトリック教会といわれているベネディクト会の修道士 デヴィット・スタインドル・ラスト氏は、スーパープレゼンテーション「TED」にて次のように語りました。

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世界中の全ての人について知っていることがあります。行動や我慢の根源でもあることです。それは「私達は皆、幸せになりたい」ということです。

これに関しては皆、同じです。どんな幸せを思い描くかは人それぞれですが「幸せになりたい」ということついては皆、共通です。


私のトピックは「感謝の気持ち」です。感謝の気持ちと幸せの関係とはなんでしょうか? 多くの人はこう言います。


「そんなの簡単。幸せなときは感謝するよ」


しかし、考えてみてください。「幸せな人は感謝している」というのは本当でしょうか?


人を幸せにする全てを手に入れてもなお、幸せではない人々を私達は多く知っています。なぜならそういった人達は、別の物やより多くの同じ物を求めているからです。


不運に見舞われた人達のことも、私達は多く知っています。自分には起こって欲しくない不運があってなお深く幸せを感じている人々です。彼らは幸せをまき散らしています。そして人は驚きます。なぜでしょうか?


それは、彼らは感謝しているからです。


つまり、幸せが人を感謝させるのではなく、感謝が人を幸せにするのです。


もし幸せが自分を感謝させると考えている人は、考え直して下さい。

人を幸せにするのは「感謝の気持ち」です。


「感謝の気持ち」は2つの要素から成り立っている

「感謝の気持ち」とは実際にどういう意味なのか? 


どういう働きがあるのか? そういった声もあると思います。自分自身の経験に聞いてみて下さい。誰もが経験しているはずです。私達は自分にとって価値のある経験をしています。それは与えられるものです。


それは本当に与えられます。2つのことは同時に起こるのです。価値があると同時に与えられるのです。買ったわけでも、獲得したわけでも、交換したわけでも、働いて得たわけでもありません。純粋に与えられたのです。


自分に価値のあるものが与えられ、自分自身もそれが無償で与えられたのだと気づく。この2つが同時に起こり、感謝の気持ちが沸き上がって、幸せが心に満ちあふれる。こうやって感謝の気持ちが発生します。


これは一時的なものでもなければ、感謝の経験だけを得るということではありません。感謝しながら生きるというのが重要なのです。


感謝の機会を見逃さないこと


感謝しながら生きるとは、どうすればいいのか? 私達の言い方ですと、全ての瞬間は与えられた瞬間だということに気づき、経験することです。それはギフトなのです。


獲得や購入といったことではないのです。再び同じ経験ができるという保証はないですが、それが私達に与えられた最も価値のあるものなのです。


全ての機会がつまったこの瞬間こそがそうなのです。そうした「今」がなければ、機会も経験もできないのです。与えられた瞬間というのはギフトなのです。


そのギフトそのものの中にあるのもギフトです。それは機会です。感謝の対象はその機会に対してです。機会は与えられるものではありません。もしそれを見逃していたとしたら、感謝自体できていなかったということです。


機会はあらゆるギフトに存在します。そしてその機会は1つのギフトに1度しか訪れません。全ての瞬間はギフトです。しかし見逃しても次はやってきます。


その機会をうまく使うことも見逃すこともできます。

うまく使うことは幸せに繋がります。


手の中にある幸せのマスターキーをしっかり握りしめて、私達はギフトに感謝することができるのです。時に与えられる試練も、立ち上がるための機会として感謝する


私が数年前、アフリカから帰ってきた際、まず水に気づきました。アフリカには飲める水がなかったので、蛇口をひねるごとに私は感動しました。電気をつける度にも感謝しました。私はとても幸せでした。


しかし、しばらくしてそれは治まりました。なので電気のスイッチと蛇口に小さなステッカーを付け、使うごとに気づくようにしました。そういうふうに、やり方は色々ありますが、人生には「止まれ」のサインが必要なのです。


立ち止まったなら、次は見ることです。与えられたすばらしさに、目、耳、鼻、全ての感覚をオープンにするのです。それに終わりは無く、まさに人生そのものです。与えられたものを謳歌するのです。


感謝の世界とは幸せな世界だということに、人々は気づいてきています。世界を幸せな場所へと変えるためには、「止まって、見て、行く」たったそれだけです。それが私が皆に望むことです。少しでもそうしようと思ってもらえたなら、止まって、見て、行ってみてください。ありがとうございました。


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「人は幸せだから感謝するのではなく、感謝が人を幸せにする」

大切だとわかっていても、簡単なことではありません。


「幸せになりたい」とは思っていても、今ここに「感謝をする」ということは先延ばしにしてしまいます。


幸せを感じていない人は、周りの環境や人のせいにしたり、人に過度に指摘をしたり、愚痴や不平不満が多くなる傾向にあるようです。

逆を言えば、周りの環境や人のせいにせず、人に過度な指摘をせず、愚痴や不平不満を慎むことで、「幸せ」になる、ということも言えるかもしれません。


まずは、目の前のこと、ものに「ありがたい」と手を合わせてみることが、「幸せ」の第一歩かもしれません。





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