「主体的に学べる園内環境」

寒い日が続いていますが、子どもたちの元気な声が室内を暖かくしてくれます。

雪が降ることを今か今かと待つ子どもたち。何かこちらから教育を施すことなく、子どもたちは環境から自然と学んでいます。


当園では、その日の計画があったとしても、状況が変わったことに合わせ、計画をその場で変更し、その状況を楽しむ保育が展開されます。ある意味では「いい加減」で保育が構築されます。「いい加減」は悪い意味ではなく、柔軟性、臨機応変でその場の状況、環境に合わせて「良い加減」で、ということです。


 例えば指先の器用さの育ちを支援したいとすれば、必ずしも一斉的な「おりがみ指導」をする必要はなく、目標さえ職員が共有していれば、園庭の葉っぱで舟(ふね)を作ることを保育者が提案することで指先の器用さにつながりますし、カプラ(薄い木の積み木)のようなものを慎重に積み重ねていく作業もいいでしょう。おりがみを教えることももちろん良いわけです。みんなが同じプロセスで目標に到達しなければいけない、ということはなく、それぞれが興味、関心のあるコト・モノを通じて、目標を達成していけば良いかと思います。


当園に見学に来られた他園の保育士さんから「みんなそれぞれ活動していて、協調性の育ちはどうなるのですか」という質問がありますが、協調性というのは保育者が時間を拘束したり、強制したりして育つものではなく、本人たちが協力して達成したい目標等を保育者が仕掛けるなどして、子ども自ら育っていくものだと思います。先生に「みんな仲良くしなさい」と言われて「本当に仲良くなった!」ということはそうないかと思います。トラブルがあったり、ケンカをしたり、苦楽を共にするからこそ自然と人を信頼するようになり、協調、協力していくことの必要性を感じていくものです。


 自由に活動すると言っても、放任ではありませんので、子どもたちが困ったとき、要求を出したとき、要求が出せないとき、、また、遊びがさらに展開する仕掛けもつくっていきます。例えば「ままごと」はままごとの道具を準備しモノの環境を整えるだけではなく、コトの環境を考え、保育者が「○月○日 10時~『家族ごっこ』をします!」という事前告知の仕掛けをすることによって、子どもたちは、主体的にそこに関わっていくことなども行います。また、子どもたち自ら「お化け屋敷」や「ボーリング大会」などを企画する場面もよく見かけます。子どもたちが主体的に自らの考えで遊びが選択され、学べる環境をいかにつくっていくか、というのが当園の保育者の役割です。 


 最後に、さらに、子どもたちが楽しく、学び合える環境を整備していくために、現在、当園ではご自宅で使わなくなった調理器具や、絵本等を募集中です。また、焚き火や園庭で活用できる丸太等も大募集中です。ぜひ、ご協力をお願いできれば幸いです。着々とおへそつながり、おへそこどもスタジオの建設も進んでいます。おへそグループがさらに多様性があり、子どもたちが育ち合う環境になっていくことが楽しみでなりません。 


 おへそグループ統括園長 吉村 直記


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