「若者の幸せの正体」

 先進国の中で「幸福度ランキング」最下位の日本。 

一方、日本の若者の生活満足度や幸福度はこの40年間でほぼ最高の数値を示しているといいます。


 2017年の世界の幸福度ランキングで第1位はノルウェー、次にノルウェー等の北欧が続いています。 日本は、ロシアを下回り51位。先進国7国の中で最下位というデータが出ています。


 しかし、社会学者の古市憲寿氏は、若者の生活満足度や幸福度はこの40年間でほぼ最高の数値を示している、という。 格差社会が叫ばれている中で、若者たちは今を「幸せ」と感じているようです。


 この若者の幸せの正体は何か。 


元京都大学教授の大沢真幸さんは、人はどんな時に「今は不幸だ」「今は生活に満足していない」と答えるのか。 という問いに対し、「今は不幸だけど、将来はより幸せになれるだろう」と考えることができる時だという。  


もはや自分がこれ以上幸せになると思えない時、人は「今の生活が幸せだ」と答えるしかない。つまり、人はもはや将来に希望を描けない時に「今は幸せだ」「今の生活が満足だ」と回答するのだという。 高齢者にはもう、「今よりもずっと幸せになる将来」をそうていできない。だから、彼らは「今の生活」に満足していると答えるほかないのだそう。 


要は、第三者から見れば、不幸せそうな国に見えるけれども、「今」この瞬間を幸せに感じれている人は多くいる。 不幸と幸せは隣合わせで、不幸という存在を身近に感じているからこそ、幸せを身近に感じることができるということなのでしょう。 「より幸せ」なことを想定した未来のために生きるのではなく、「今、とても幸せ」と感じられる若者の増加が、「幸せの若者」の正体である。日本の若者は、「社会」という「大きな世界」に不満はあるけれど、自分たちの「小さな世界」には満足しているのである。と古市氏は考察しています。 


すると、「幸せな環境」があることと「幸せを感じる」ことは必ずしもイコールではないこともわかります。 このような視点はとても面白いし、教育に活かせるような気もします。 「幸せの正体」とは何か。 子どもたちの「幸せな環境」と「幸せを感じる心」を並行して考えていく必要性を感じています。 

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