【全国紙】毎日小学生新聞に掲載されました。

おへそ保育園の「こども哲学」の取り組みを、

毎日新聞から発行されている「毎日小学生新聞」に掲載いただきました。

小学生向けの新聞です。面白い記事になっています!


(以下、記事内容)

佐賀市のおへそ保育園(0歳~5歳60人)では、年中・年長さんを中心に、週2回帰りの会で「哲学対話」に取り組んでいます。夕方、帰りの会でみんなで円になって座ると、「対話」が始まります。テーマは先生が出したり、子どもたちが決めることもあります。


人間はどう作られる?

「今日は何について話そうか」。保育士の諸岡琴美先生(28)が投げかけると子どもたちから元気に手が挙がります。「にんげんは、どこから創られるか」男の子が提案し、この日のテーマが決まりました。

「ほとけさまが、ほねをいっぱい見つけてきて、かみさまが、のうみそをいれてつくった」「そうそう、ほとけさまがね、ほねをつなげた:「ほねがないと、ほとけさまなんだよ」「ほねをあつめて、うちゅうに行って、うちゅうじんが作った」・・・。

仏様が骨集め?宇宙人?ユニークな子どもたちの意見が次々と飛び出します。


ある女の子は「ゴリラが人にしんかしたんだよ」。先生が「どうやって?」と尋ねると「こうやって!」とピョンピョン跳びはねながら、ゴリラのまねを始めました。

「骨を集めれば、人間になるの?」諸岡先生がさらに問いかけると、子どもたちは真剣に考え込みます。

「・・・・ほねだけじゃできない。目もあるし、しぼうもあるから」「ほねだけの人とそうじゃない人がいる」「ちがうよ、ほねが先にあって、ぎゅーっと(抱きしめる)すると、おかあさんができるよ」・・・・。話はつきません。


「じゃあ、初め質問に戻るよ。人間は宇宙人が作ったのかな?」諸岡先生が話を整理すると、別の子が「まだ宇宙人とはなしていないから、わからない」。「じゃあ、宇宙の声を聴いてみよ」。みんなはゴローンと寝転び、耳を澄ませました。しばらく宇宙の声を聞き、先生が、「今日はこれでおしまい」と告げると「えー、もうおわりー」「もっと話したい」と注文が・・・。次の日は「宇宙人」について話すことになりました。=2面につづく


(2面)

子どもはたくさんのことを考えている

おへそ保育園が「こども哲学」を始めたのは2年ほど前。園長の吉村直記さん(30)が、フランスの幼稚園での哲学対話の取り組みを描いたドキュメンタリー映画「小さな哲学者たち」を見たのがきっかけです。「フランス人にできて日本人にできないわけがない」と、手探りで始めました。

吉村さんは高校時代にメキシコに1年間留学したときに、「あなたはどうしたい?」と常に問われたといいます。日本での「みんなと同じ」は通用じません。自分の頭で考え、自分の言葉で表現することが求められました。

大学時代に幼児教育を志、子どもたちが豊かに育つには、何が必要か考え続けていた吉村さん。哲学対話に出会い「これだ」と思ったといいます。


園長先生と仏さま探し

吉村さんが進行役(ファシリテーター)となって子どもたちと「園長先生との集い」もしています。先日は「仏さまはなぜ、仏って名前?」をテーマに調べ学習をしました。

「ホットケーキが好きだから!」「ほっとするから」・・・・。

子どもたちがいろんな仮説を出したところで、街に出て、道行く大人に尋ね歩きました。神社に行くと「それはお寺に行くと分かりますよ」。最後はお寺にたどり着き、住職さんに「仏陀という漢字から、仏になったのですよ」と教えてもらいました。自分で疑問をさぐっていくかていを大切にしています。

「子どもは、大人が考えているよりも、ずっと多くのことを考えている。僕たち大人が耳を傾けるだけで、自分たちの言葉でいろんなことを表現できるのです」と吉村さんは話します。


教え込むのではなく

保育の仕方も変わりました。何かを「教え込む」ことから、子どもたちに耳を傾け、質問し、考えさせる時間を大切にするようになりました。子どもたちの変化を「自分から○○がしたい、というアイデアがどんどん出るようになり、友達の話もよく聞くことができるようになった」といいます。

園では吉村さんが空手も週1回教えています。吉村さんは「日本人の道徳心を学ぶ空手と、哲学は園の両輪。幼児期は何かを学ぶのではなく、学ぶ「構え」を学ぶ時期といいます。その構えを作る哲学対話には、無限の可能性を感じています」と話しています。


以上

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