大学の恩師のこと

大学時代、体育大学の空手部に所属し、

ウソでも楽しいとは言えない、辛い練習の日々を送っていました。


名物監督で、

練習や試合後にはここでは書けないような半端ではない激が飛びます。


昔ながらの練習法で、技術というより、根性練習。

体が不調をきたし、現在の体重より12キロも痩せていたこともあります。


練習だけではなく、

食事をごちそうしていただいた後のお礼が

少しでも遅れでもすればとんでもない激が飛ぶ。


マナーにも厳しく、先生の前では気を抜けることはありませんでした。

理不尽と思えるようなことも数多くあります。


なぜ、あんなに人に厳しくできるのだろう。と疑問を抱くほどでした。

あるOBの先輩に聞いてみると

「先生は、敢えて生徒には厳しくしているんだ。

嫌われ役になると、生徒が結束して仲が良くなるからだそうだよ」


と教えてくれました。


それが本当であれば、徹底具合がすごい。

いつでも厳しい、いつでも半端ではなく理不尽。

そんなこと言っても、これが故意的にやってるわけはないだろう。


それが学生の時の正直な印象でもありました。



卒業して10年近く経ちますが、先日、その先生から一本の電話をいただきました。


電話画面の名前を見て、背筋がピンと伸び、恐る恐る電話を取ると、


「頑張っていると聞きましたよ。嬉しくなって電話しました。」


と、優しい声。

あの時の鬼の監督とは別人のようでした。


練習以外は楽しい学生生活で、同期ともとても仲良くなったこともこの恩師がいたからでしょう。

学生時代は、何度、練習に監督が来ないことを望んだか分かりません。


今では、心から感謝することができます。

少々のことでへこたれない精神力も、体力も、大学時代がなければ育っていないでしょう。


教育というのは様々な形が存在します。学びというのは様々な形が存在します。

その時は理解できなくとも、その時には理不尽だと思っていても、何かしらの形で自身の人生を支える糧となります。





しかし、


学生時代に戻って空手をしたいですか?


と問われれば、


答えはもちろんNOです(笑)。


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