子どもの生活習慣について

子どもたちが自由に選択し、考え、行動するためには、責任と自立が必要になります。  

自由にいいよ。と行っても、洋服を脱ぎっぱなしより、丁寧にたたむ習慣があった方がいいし、 歯磨きにしても、丁寧に磨いて、歩きながら磨かない方がいい。 自由にできる、ということは、「見守っても大丈夫な子ども」「自分で考えて行動しても大丈夫な子ども」を育てて行く必要があります。その習慣をいかに考え、保育できるかを検討していく必要があります。


 「トイレ行っておいで!」と言っても、「トイレの紙はどんなふうに扱っているのか」「衛生的な拭き方をしているのか」「ズボンの上げ下ろしはうまくいっているのか」「男の子は、ちんちんは最後は振ってから尿を落としているか」等、排泄の自立というのは、「おむつが外れたから終わり」ではなく、その後もサポートが必要なことがたくさんあります。 その生活習慣にしっかり焦点を当てて、丁寧に丁寧に伝えていく必要があると思っています。  


発達支援ではまさにそういう部分が強烈に指導されます。 生活習慣が身につかなければ、命にも関わってくるからです。 


でも、一方で、出てきた現象(困った行動)を指摘した所で、子どもの行動は変わることはあまりないと思います。 例えば、「ホームランを打てよ!絶対打てよ!」という野球の監督はいないと思うのです。 「球をしっかり見ろよ」とか、「重心をしっかり落として」等、ホームランを打つためのプロセスが結果的にホームランにつながるわけです。  


ですから、「話を聞きないさい」は子どもの問題行動ではなく、 「話が聞けるまでの力が育っていない」ということですから、 話が聞けない子がいた場合には、「話が聞ける練習はどんなことが必要かな」と考えてあげるわけです。 すると、個別にトレーニングを考えてあげるとか、その子たちでも集中できるための伝え方、環境を作ってあげるとか、支援の方法が見つかるはずです。 


ですから、「話を聞きなさい」は「ホームランを打ちなさい」と同じなのです。 ホームランを打ちたいけど、打つためのスキル、力がついていない。 だから、そのための練習メニューは何か。ということです。 「ダメよ」「ちゃんとして」「しっかり話聞いて」「騒がないのよ」 という指摘もすべて、「ホームランを打ちなさい」なのです。 

子どもの行動のプロセスに戻って、練習メニューを再構築する必要があるのです。 



 もうひとつは、言葉づかい。 

人にお願いする時は、「~をしてください」と丁寧な言葉が出るような習慣があった方がいいと思います。 家族間でも、彼氏彼女でも、兄弟姉妹でも、友達でも、職場の仲間でも「~して!」と言われるより気持ちよくなるわけです。 ですから、子どもたちがより適切で丁寧な言葉が使えるように教えてあげることも必要です。 「~して」と言われた時に、「~してください。と頼むんだよ」と教えていただきたい。 そして、一番重要なのは、職員、大人同志で必ず、100%実践してもらいたい。 「~をお願いします」と夫婦でも、後輩や仲の良い職員間でも、周りの大人がまずは実践していくことが大切だと思います。  


その上で、子どもが「~してください」と言わないと、絶対に要求に応えないよ。 という姿勢だけでもいけないと思うのは、その時の子どもの気持ち、甘えたい感情、そのあたりをしっかりと受け止めてあげて、言葉にならない言葉をそっとサポートしてあげたり、少し余白も必要かと思います。 ですから、絶対に100%、子どもが「~してください」と言わないと応えないか、 というとそうでもない。子どもの気持ちがどんな状態か、今、そういうことを学べる力が育っているのか、 それも含めて子どもをサポートをしていく必要性があるかと思います。 

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