「やってあげる子育て」から「成長を応援する子育て」へ


 子どもたちに、気晴らしに何をしますか?と聞いて、ほとんどの子どもが「寝ること」と答えるのは、日本人だけだと言われているそうです。


いつも先生の言うとおりにする、いつも決まったルールの中で過ごす、いつも誰かがつくった環境の中で、『行動させられる環境で生きていること』も原因でしょうか。寝ることはもちろん大切なことですが、寝る間も惜しむほどの意欲があることは素晴らしいことと思います。


子どもの環境として、本来子どもが「食べる」ことが「食べさせられている」ことになっていないか、「トイレに行く」ことが「トイレに行かせられている」ことになっていないか、「ルールを守る」ことが「ルールを守らせられている」ことになっていないか等、世の中にはたくさんの見直すべき環境があるように思います。


当園では3・4・5歳児に関しては、子どもたちが自分の言葉で、食べたい量を保育者に伝えます。ご飯やその他自分でよそえるものは自分でよそって食べます。子どもたちは自分で選択した意思があるので、与えられるものを食べるよりも意欲を持って食に向かいます。


 藤森平司氏の著書には以下のような事例も書かれています。

 『学童クラブの先生から、ある1年生の男の子がまだおもらしをして困っているというのです。私は、それは本人が排泄の自立ができていないのかと聞いて見ました。どうも違うようです。本人は何かをしているときに脚を交互に組んだりしてむずむずしているので、「トイレは?」と言うと「あっ、そうか」と言ってトイレに行くそうです。どうも、声をかけないと行かないようです。小学校に入る前はその子はある保育園に通っていたそうですが、その保育園では時間の区切りに先生が、「さあ、トイレに行って!」といつも声をかけていたようです。学童クラブでは、時間の切れ目はなく、時間を見計らって声をかけてはもらえません。やっと少しずつ自分で行くことを覚えた頃に親から要求が来ました。「学童でも、きちんとトイレに行くように声をかけないから、この子はお漏らしをしてしまうのです!」本当に子どものことを思って、いるのかと考えてしまいます。』 


 しかし、いくら子どもの自立と行っても子どもができないことを無理にさせるということではありません。子どもはお母さん、お父さんが、どんな時も「守ってくれる」という安心感があって、チャレンジする意欲が出てきます。


「何でも自分でやりなさい!」という投げやりでは、うまくいかないことも多いかもしれません。子どもがちょっと努力すればできること、ちょっと挑戦すればできること、そういう部分は大いに任せてあげる。


一方で「お母さん手伝って…」という要求を出すことができることも一つの成長ですので、要求に応えることもその子の成長です。その塩梅をご家庭でもたくさん話し合っていただきながら、保護者、園が一体となって、子どもの成長に必要な応援をしていくスタンスで子育てに関わっていければいいなと思います。


9月は年中・年長さんが参加する合宿があります。年長さんを中心に、チームの名前から、現地でのプログラムまで子どもたちが協議し、企画しています。自立・協力・共生を目標にして、しっかりと学んでまいります。 



平成29年 9月お便り園長あいさつより


0コメント

  • 1000 / 1000