子どもの「苦手」を「自信」に変える

カナダ人の心理学者であるアルバート・バンデューラ博士(スタンフォード大学)は恐怖症についてある実験を行いました。


ヘビ恐怖症の人に「隣の部屋にヘビがいますが、一緒に行ってみませんか?」と誘います。もちろん、彼らは「絶対に行くものですか!」と答えます。


しかし、バンデューラ博士はいくつかのステップを設けました。まずは、マジックミラー越しにヘビを見せます。次に部屋の入口まで生き、戸を開けたままの状態でヘビを見せて慣れさせました。

その後もいくつかステップを踏んで、ヘビに近づき、手袋をはめてヘビに触れるところまでに連れていき、少しずつ触らせる。すると、最終的に自ら素手で触ったり、手で持ち上げたり、膝に乗せたりすることができた人がいたのです。


その実験によって、「恐怖」を徐々に「慣れ」に変えていくことができ、驚くほど恐怖症の改善がなされることが分かりました。さらには、このようなハードルを乗り越えて成功体験を行うことで、他の場面でも恐怖心や不安などが改善されるということが分かったそうです。


人生の中で一度でも困難等を乗り越えていると、他の場面でも、「同じように乗り越えることができるのではないか」と感じるのも同じ効果と言われているのだそう。


 博士はこれらのプロセスを総称して「自己効力感(self-efficacy)」と呼び、教育現場での応用を提唱しています。


確かに保育の現場においても何かを成し遂げると、他の場面でも、今までできなかったことに対し自信を持って取り組むようになる事例をいくつも見たことがあります。たった一度の成功体験が子どもたちの一生の自信になることだって有り得るわけです。


今、目の前にある「苦手」なことを避けるのではなく、スモールステップを設け、子どもたちに達成感を感じさせることによって、今後の「苦手」なことに対しての取り組み方が変わるのかもしれません。


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