10月園長あいさつ「非現実的要求を求めない姿勢」


10月は沢山のイベントと、沢山の笑顔が見られた月となりました。

おへそ合宿では、天気の心配もありましたが、子どもたちと楽しい時間を過ごすことができました。そして、自立、協力、共生の目標通り、幼い子の手を引いたり、グループで揃えて支え合ったりと、子どもたちの成長も沢山見ることができました。


 さて、今月は「子どもに対する期待」ということをテーマに考察したいと思います。カレン・ホルナイという精神分析学者は「神経症者の欲求は非現実的である」と言います。例えば、「夜眠れないから鬱になる」という人は、「夜眠れなければ鬱になる」ということを心から信じてしまっています。夜眠れない人はたくさんいるし、眠れなくても本を読むことに充てている人もいます。 


人は時に、傍から見ると、非現実的であるにも関わらず、「~であるべき」だと信じて魔法のような結果を求めてしまいます。簡単に言えば、お花に水をあげることをしないのに、綺麗な花が咲くことだけを望んでいるようなもの。綺麗な花を咲かせるには、水をあげることや、土の手入れを丁寧に行うこと、太陽に当ててあげること等、それなりのプロセスがあります。そのプロセスなくして綺麗な花を望むことに非現実的な要求があります。


 子育てにおいても、「うちの子はこれくらいはできるべきだ」と思っていたり、「私の息子ならこれくらいできて当たり前」と思っている方がいるかもしれませんが、そんなことは子どもたちには全く関係のないことです。期待をしてあげることも親の役割だったりしますが、度を越えて非現実的になれば、それは子どもにとって苦痛であり、「完璧でなければダメだ」という思考を植え付けてしまうことになりかねません。


世の中に完璧なことなどありませんし、むしろ完璧でないことを受け入れる力が重要であるようにも思います。 「できても、できなくてもOKよ。あなたが好きであれば、それでいいじゃない。」という姿勢が、子どもの心を励まし、健全なる心を育てることができるように思います。


悩める子どもがいるだけで幸せなのだと、時には振り返ることを必要なのかもしれません。 

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