ホッとする経験が、健康な心を育む

小さい頃、自分が夢中で遊んだ時に「あら、あなた、熱くない?」と言って額に手を当ててくれた母親がいる。そういう母親がいれば、関心事は自分自身ではなく、他社へ関心を向け、外の世界に目を向ける子どもに育つ。

と心理学者の加藤諦三氏は言います。


外的世界に関心を持たないで、自分の関心が第一となり、絶えず他人より自分のことに心を奪われている。そんなナルシズム的な鬱が増えているのだそう。


子どもの頃の自分に向けられた関心が、その心を健康に向かわせる。子どもが転んでケガをして、「痛かったね~」と共感してくれる。例え、それが、子どもの落ち度だったとしても、してはいけないと言ったことであっても、母親が介抱してくれる。

お風呂に入れながら「気持ちいね」と話しかけている親と、黙って入れている母親とでも心の成長は違ってきて、「お風呂は気持ちいね」と話しかけられて、それが気持ち良い存在なんだ、幸せなんだと感じ、心を育てていく。


そうやって、自分に関心を寄せられて、子どもの心を健康に向かっていく。


私の友人に、夕食の度に、「ああ、幸せだね」と言う口癖を持った母親に育てられたという人がいます。どんな食事であっても今日食事にありつけたこと、こうして家族が揃って、健康に食事ができるということ、そういう当たり前のことに感謝したそうです。その友人は、大人になり、自分自身も食事の度に感じる「幸せ感」を抱いていたことに気づいたそうです。



母親の一言でホッとして、ああ、この世界はいいところだ。と学ぶ。

自分のことばかり考えないでも大丈夫なんだと学ぶ。


子どもがホッとする。

ホッとする経験は、健康な心を育む。


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