脳科学が解明する「しつけ」ー怒る前に何をするか

「しつけ」という言葉は、ラテン語のdisciplinaから来ているそうで、11世紀には、「教える」とか「学ぶ」という意味で使われていたようです。

「しつけ」と聞けば、罰や子どもに思い知らせる、という印象を持ってしまいがちですが、ダニエル・J・シーゲル著書「子どもの脳を伸ばすしつけ」では、「しつけ」と「罰」を区別しています。


子どもは、衝動を抑えたり、大きな怒りの感情を手なずけたり、自分のふるまいがまわりの人にどう影響するのかを考えたりするスキルを学ばなくてはならない。こういう人生の基本や人間関係を学ぶのは子どもにとってとても大切で、あなたがそれを教えられれば、子どもだけではなく、家族みんなやまわりの世界にも大きな贈り物をすることになる。


子どもをたちがより豊かに生きるためには、社会のルールやマナーを身に着けることをサポートする必要があります。そのためには、「身」を「美しくする」、ホンモノの「躾」が必要になるのかもしれません。


感情のコントロールができる子になるためにーしつけの目的


1つ目は子どもが自発的にきちんとしたふるまいをするように導くこと。2つ目は、自分を抑えたり、感情をうまく対処するスキルと能力を養うこと。

子どもたちが、親や先生の恐怖や指示、命令に従う能力ではなく、自分自身が自発的にそれ実践し、自制心を持つように手助けをしなければなりません。子ども自身が何を許され、何を許さないのかを理解し、ルールを守り、良い人間関係をつくることが大きな目的です。


しつけとは、そもそも教えること。怖い顔をして脅したり、思い知らせたり、こちらの感情がすっきりしたりするためではない。子ども自身に、親の対応が怖いから衝動を抑えるように仕向けたとすれば、目を盗んで行動すること、ウソをつくことがどんどん上手くなっていくだけかもしれません。



どなる前に、3つの質問ー「なぜ?何を?どうやって?」


ダニエルは、悪さをするときというのはたいてい、子どもが親とのつながりを一番求めているときだ。と言います。確かに、子どもは親にこちらを向いて欲しいときに興味を引き付けるために行動をしているかのような場合が往々にしてあります。悪さをした子どもに対応する前に、少し時間を取って、次の簡単な3つの質問を自分にすることを推奨しています。


1.なぜ子どもは「こんなこと」をしたのか?

頭に来ているときの答えは、「だだっ子だからよ!」か「わたしを怒らせようとしているのよ!」かもしれない。でも、思い込みではなく好奇心を働かせてその悪さの裏側にあるものをじっくり見れば、子どもが何かを表現しようと、あるいはやってみようとしたけれど、うまくできなかっただけだとわかることが多い。それがわかれば、もっと効果的に、そして思いやりを持って対応できる。


2.今ここで、何を教えたい?

もう一度言うが、しつけの目的は、「思い知らせること」ではない。「学ばせること」だ。

自分を抑える方法、分かち合うことの大切さ、責任ある行動、を教えたいですよね?


3.どうやって教えるのがいちばんいい?

子どもの年齢と発達段階、そのときの状況を考えたとき、どうすれば最も効果的に、理解させたいことを伝えられるか?たいてい、親はまるで思い知らせることがしつけの目的であるかのように、悪さに対応してしまう。すぐさめ型にはまった報いを与えるより、伝えたいことをわかってもらうために、もっと効果的で愛情のこもった方法がある。



今回は「しつけ」とは何か?という話を中心にしましたが、次回は、具体的にどのようにしつけをするべきかということを著書の中から学んでいきたいと思います。


つづく


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