子どもの『選択と責任』ー9月のあいさつ

 秋風が心地よい時節となりました。季節の変わり目で風邪などひかれていませんでしょうか。読書の秋、食欲の秋、運動の秋・・・と、暑さも一段落した秋は過ごしやすく、そして様々なことに挑戦しやすい季節でもあります。子どもたちはというと来週に控えたスポーツフェスタに向けて、園児と職員が一体となって楽しみながら練習を進めております。


 さて、当園では「自ら考え、自ら学び、自ら行動する力」を育んでいきたいという願いを持って日々保育に取り組んでいます。子どもたちが何に興味を持っているか、何をしたいのか、という思いから保育を組み立てています。しかし、それは必ずしも自由で自分の好き放題かというとそうではありません。子どもたちには選択する権利と、責任が存在しています。

 

 例えば、園の取り組みとして3歳児以上は、おひつからごはん自らよそい、量を自らが決めてから食事をしています。自分がどのていどでお腹がいっぱいになるのか、自分が食べる量を掴む学びの機会です。しかし、時には、ついついつぎ過ぎてしまったりします。その時は、自分で量を決めた責任があると捉え、ある程度は子どもたちにも最後まで食べるよう促します。自分で選択したことに責任を持つことは大人になってから急に学ぶことではなく、幼い頃からの積み重ねによって育まれるものだと思っています。   


 少子化になれば、必然的に子どもたちの周りには子どもが少なくなっていきます。代わりに何が増えるかと言えば、「大人の目」です。子どもは、子ども集団の中でケンカをしたり、トラブルを経験しながら学ぶべき課題があります。大人の集団の中では、容易に要求に応えてもらったり、問題解決を肩代わりしてもらうことができます。それでは、自分で考えない、指示を待つの子どもが多くなってしまうのではないでしょうか。自己解決能力は自ら課題を解決しながら培っていくものです。幼児期に小さな課題の解決の経験を積み重ねることによって、選択と責任を感じながら、少しずつ、それに対する判断力、自制心を自らが獲得していくものです。決して、大人が課題を肩代わりするものではないのです。   


 選択と責任がある環境の中で、子どもたちは社会のルールというものが自然と身に着いていきます。ワガママに関しても「泣けば要求に応えてくれる」となれば、いつまで経っても子どもたちは泣くことを止めません。「泣くことではうまくいきませんよ。言葉で説明することが大切よ。」と、選択したことへの責任を問うことによって、社会のルールをひとつひとつ学んでいくのです。  


 10月には毎年恒例「おへそ合宿」も待ち受けています。みらい組さんにとっては大きな課題?楽しみ?ではないでしょうか。自ら課題と向き合いながら、それを責任を持って成し遂げた子どもたちは大きく、大きく成長し、お父さん、お母さんの元へと帰ってきます。これからその他のイベントも続きます。園児、保護者、職員が三位一体となって、全力で秋を楽しんでいきましょう。 



おへそ保育園園長 吉村直記

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