「自制心の育ち」へのアプローチ

「自制心」が育つ時期として、1歳~2歳頃にピークを迎えるという記事を書きました。

では、実際、自制心が育つために親のアプローチはどのようなものである必要なのか。ということを考えてみたいと思います。

自制心の欠如と思われるような事件が最近のニュースでも話題になっています。立派な大人だと思われていても、自分自身の欲求、感情をコントロールできない人が増えているのでしょうか。

脳の発達から見ると、幼少期の環境、親のアプローチが関係しているのかもしれません。


自制心はどのようにして身に着いていくのでしょうか。おそらく、我慢を強制させたからといって身に着くものではないように思います。実際に、我慢をさせられて親の目を離れれば、極端に抑圧されていた感情や欲求が爆発するような事例を耳にする機会がたくさんあります。

自らの体験を通じて、自ら自制する心、感情コントロールが必要だと感じれる環境によって、自ら育っていくものではないでしょうか。自制心というのは常に他者に対し必要な力となります。他者との関係性、社会とのつながりを持つために、必要な力です。自己中心的で利己的な考えでは社会の中で生きることは不可能です。


子どもたちの社会スタートは、子どもの集団の中にあります。おもちゃの取り合いをしたり、ケンカをしたり、自分自身の思いが通ることがない環境がまさに社会であり、自制心が必要とされる環境です。

大人がその環境を整備すればするほど、自制心の育つ機会がなくなっていきます。1歳~2歳くらいはもちろんよくケンカもしますし、人間関係においてトラブルを起こすものです。

また、その環境を止めることは大人にとっては案外簡単なものです。その子を別の部屋に連れていったり、間に入って止めてあげることで容易にその状況は回避することができます。


しかし、そのトラブルを回避させることにこそ、自制心の育ちを妨げる要因となっているの可能性もあります。子ども同士の関わりの中で、コミュニケーションだったり、順番を守ったりする経験を通じて、集団の中で社会的なスキルを学んでいきます。トラブルがあり、それをどのように解決するのかという力が目に見えない部分で少しずつスキルとして身に着いています。子どものトラブルは、自主的に自分を抑制したり、感情をコントロールする機会のはずが、それを排除してしまう環境に、自制心の育ちがスムースにいかない要因もあるように思います。


お母さんと子ども、1対1の関係では、社会性の育ちには不十分です。子どもたちは集団の中で、困った機会があり、失敗する権利を持ち、それを解決するプロセスこそが自制心の育ちではないでしょうか。


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