8月の挨拶 『意欲』を育む幼児期

 暑い日が続いておりますが、夏バテなどで体調を崩されておりませんでしょうか。私はというと、園児たちとセミ採りや川遊びなど、外に出かける機会も増え、夏生まれの私にとって心から楽しい時間を過ごしております。これから夏祭り、スポフェス、合宿と行事続きですが、園児たちに負けず職員みんな夏を意欲的に楽しんでいきたいと思います。  


 さて、ヨーロッパ諸国や日・米を含め34ヶ国の先進国が加盟する国際機関「OECD(経済協力開発機構)」が行う学習到達度調査にて日本は上位となっておりますが、学習意欲においては平均よりも随分低い率となっています。また、別の調査では、20代の自殺率が先進国の中で一番高いことも明らかにされています。残念なことに、日本は、学習意欲が低く、若者が自分で人生を終えてしまう人が多い国です。その現実を踏まえながら、私は子どもたちに何を伝えていくべきか真剣に考えていかなければなりません。  


 そもそも「意欲」を持つ環境というのはどんな環境でしょうか。各国のトップクラスの大学を出て、グローバルに活躍するリーダーたち、また、両親にアンケートを取り、まとめた著書「一流の育て方」いよれば、意欲・主体性の育て方は、①自由に子どもに決めさせる ②助け過ぎず、サポートする ③自分らしさを育む と書かれています。そして、家庭において「勉強しなさい」ということを言われなかったが、ことあるごとに「自分は何が好きで、何をしたいのかを考えなさい」と幼少期から促され、自分を見つめる習慣が身についていたとリーダーたちは口を揃えています。  


 つまり、意欲を育む環境というは、自分の意見や考え方を尊重され、自分自身で決断した経験を与えてもらう環境とも言えるのではないでしょうか。幼児期において大切にすべきことは、「何ができるか」より、意欲を持ち、それを「楽しんでいるか」。その心が幸せの基盤となり、子どもたちを生涯支えていく力になっていくと私は思っています。「人生はいいところだ!」と思い初めて、勉強や知識というものが世の中の役に立っていきます。  今一度、親が保育士が教師がみんなで考える時です。みんなで知恵を出し合えば、できないことはありません。 意欲を持ち、人生を謳歌す人に成長してもらうべく、大人たちが協力し、子どもたちに残せることを考えていきましょう。 

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