勉強しなければだいじょうぶ

五味太郎さんの絵本ではなく、独特な教育観の本。

五味太郎さんの絵本も大好きですが、五味太郎さんの考えもとても面白い。


え、勉強しなくていいの?

って思ってしまいますが、


五味さんの言っているのは、

【勉強】の語源は、「勉(つと)強(し)いる」。

気が進まないことを仕方なくすること。です。


「実生活の中で三角形の面積を出さねばという場面に遭遇した人?その時に『底辺×高さ×÷2』という公式を思い出して実際に計算したことのある方、挙手してみてください」まず、三角形というものが思った以上に世の中には存在しない。おでんのこんにゃくか、ななめに切ったサンドウィッチか、いわゆる三角巾、あとほかになにかあるかなぁ。


・・・・はい、確かにありません(笑)。


三者面談。この面談はとりあえずあなたの将来のことについて考えているんだ、となっているわけですから、ぼーっとして子は、ああそうなんだと思って、「どうもあなたはあんまり勉強できないから専門学校ね」とか「商業学校で早く手に職をつけなさい」とか、「結構勉強できるから大学行った方がいいんじゃない?」「うちお金ないんですけど・・・」「じゃあ国立がいいんじゃないですか?でも難しいですよ」なんていう感じで、なにがなんだかわからないうちに将来が展望されてくるわけです。


・・・・はい、そういう面談受けました(笑)。


学校に行かないでダメになった人は果たしてどれだけいるのかなんてデータはないわけだけれど、学校に行ってダメになった人というのはこれだけ出てきているのだらもう証明済みよな。学校出たのになにも身につかなかった人、なにしていいかわからない人が、これだけ出てきているわけだからさ。少なくとも初等教育は受けて、高校も出て、下手したら大学まで出た人が、のぞきやって、飲酒運転やって、少女買春やって・・・。学校出ていないとダメな人になるとか学校出たからダメになるんて因果はそこにないよ。つまり学校って関係ないよ。


・・・・はい。

うん、納得せざるを得ない言葉の数々です。

本人たちが本当に望む学びなのか。誰からか強いられて勉強していて、どんどんテストして頑張って、頑張って、受験して受かったら喜んで、落ちたら悲しんで。先生も成績良かったら褒めてもらえて、悪かったらダメって言われて・・・。

社会に出る時に初めて考えます。「あれ、自分って何にをやりたかったんだっけ」「あれ、自分って何に向いているんだっけ」そんな時間的な余裕もなく、どんどん時間だけが過ぎっていっている。それは否めない現実だと私も思います。


でも、その仕組みの中で、自分の選択肢を広げていくには学ぶこともある程度必要だったりします。学校に行って、方程式やルートは使わないけど、かけがえのない仲間には出会ったりすることも現実だとも思います。

どんな環境であってもその捉え方さえサポートしてあげたりすれば、学べることはたくさんあるような気がします。人は学校に行って、人間的に成長する人もいるし、学校に行かなくったって成長する人もいる。大事なことは目の前の出来事から、学ぼうとする力さえあればしっかりと大切なことを学んで行ってくるように思います。一見無駄なように見えることも、見方を変えれば、その人には必要な時間だったりすることもあります。


でも、そんなことを考えさせてくれて、当たり前を覆される本。普通とか、常識とか、そんな枠を一度取り外して、自分とか子育てとか教育を考えさせる本です。

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